3M、Climate Week NYCでnet positive water impactパイロットとダイレクト・エア・キャプチャー(直接空気回収)技術を紹介

当資料は、3M社(本社:米国ミネソタ州、NYSE:MMM)が2023年9月19日(現地時間)に発表した報道資料を抄訳したものです。

3Mは今週、クライメート・ウィーク・ニューヨーク(Climate Week NYC)の期間中、水不足による水ストレスのある流域のための共同パイロット・プログラムと、ダイレクト・エア・キャプチャー(直接空気回収)技術を紹介しました。また、一連の講演では、3Mの科学がどのように気候変動に関するイノベーションを推進し、自社の事業フットプリントの改善を進めているかを紹介しました。

3Mのシニア・バイス・プレジデント兼チーフ・サステナビリティ・オフィサーのゲイル・シューラーは「3Mでは、業界を横断してスケーラブルなインパクトをもたらすイノベーションがかつてないほど重要であると認識しています。クライメート・ウィーク・ニューヨーク(Climate Week NYC)は、この重大な世界規模の課題に対する科学的根拠に基づいた解決策をいかに迅速に実施できるかを優先的に考え、他の気候リーダーたちとアイデアを出し合い、協力し、計画する機会を提供してくれます」と述べています。

9月20日(水)に開催されたCEO Water Mandate UNGA Corporate Water Stewardship Half-Day Event においてシューラーは、Water Resilience Coalition(WRC)の最初のnet positive water impact(NPWI)パイロット・プログラムへの3Mの参加について説明しました。同社は、8月の世界水週間で開催されたNPWIパイロット・ワークショップの成果を応用し、対象となる流域における水ストレスを、利用可能性(量)、水質、アクセスの3つの側面から軽減するために協力します。WRCプログラムはまた、NPWIがどのように評価されるのが最適かを評価し、2024年1月に発行されるガイダンス文書に反映させ、世界中の企業が運用できるようにする予定です。

Water Resilience Coalitionのコーディネーターであるアンドレ・ヴィラサ・ラマーリョ氏は「Water Resilience Coalitionのネット・ポジティブ・ウォーター・インパクト・プログラムは、世界中の100 priority water-stressed basins(優先的に水が必要とされる100の流域)における私たちの活動に重要な知見を提供し、ガイダンス資料は私たちが希望する結果を世界に知らしめるために貢献するでしょう。リーダーシップ・メンバーとして3Mは、測定可能な流域の成果を促進し、長期的な水の回復力を構築するために、重要な支援と専門知識を私たちに提供します」と述べています。

 

3Mによるグローバルにおける水使用量の削減の加速化

NPWIパイロット・プログラムは、2030年までに水使用量全体の25%削減を目標とし、業務で使用した水をより質の高い水として環境に戻すという3M社内の取り組みに基づいている。3Mはプロセスの改善と新技術の導入を通じて、これらの目標に向けた進捗を加速しており、2022年末時点で水使用量の16.8%削減 (16.8% reduction in water use)を達成しました。(2019年のレベルを基準とする)

「3Mは環境への取り組みを加速するために科学を活用する新しい方法のイノベーションにおいて、世界的なリーダーシップを誇っています。3Mの科学者の専門知識と継続的な企業投資により、WRCのようなグローバル・パートナーとの協力も含め、当社の施設における水使用量の目標達成に向けた勢いを維持し、他企業にも同様の取り組みを行うよう働きかけていきたいと考えています」とシューラーは述べています。

 

Climate Week NYCで気候イノベーションを紹介

CEOのWater Mandateイベントに加え、3MはClimate Week NYCにおいて、ダイレクト・エア・キャプチャー(直接空気回収)技術を含む気候イノベーションの主要分野における新開発を紹介し、産業界のステークホルダーを招集して、材料科学が気候変動解決策をいかに加速させることができるかについて議論しました。

9月20日(水)、The Nest Climate Campusにて、3Mはスヴァンテ・テクノロジーズ社(以下、スヴァンテ社)と共同でプレゼンテーションを行いました。3Mのグローバル・カーボンキャプチャー・リードであるコーリー・サウアーは、スヴァンテ社の社長兼最高経営責任者であるクロード・ルノー氏とステージを共にし、両社が大気中の二酸化炭素を回収して隔離することができるDACソリューションの開発と拡張性をいかに加速させているかについて議論しました。炭素回収・除去の固体吸着剤の世界的リーダーであるスヴァンテ社と共同で、3MはSOAR(Sorbents-on-a-Roll)と呼ばれる独自の素材を開発しています。このナノ加工素材のシートは、スヴァンテ社の炭素除去フィルターに平行に積層される予定です。

3Mは現在、SOAR素材の生産規模を拡大しており、2024年のDAC実地試験に向けて、この素材をフィルターに組み込めるようにしています。3Mの高度なろ過技術を大規模に生産する能力を含め、各社の能力を活用することで、3Mとスヴァンテ社は、世界中の多様なDAC施設から数百万トンのCO2を回収することが可能になると考えています。

3Mは自社施設において、2050年までにカーボンニュートラルを達成するという取り組みを加速しています。3Mの温室効果ガスの排出量は、2002年のレベルから79%減少しており、2019年のレベルからも38%減少しています。この進歩の原動力のひとつは、再生可能エネルギーへの移行を加速させていることです。3Mは2050年までに再生可能エネルギーによる電力の使用を100%とすることに約束しており、2022年末には51.9%に達し、当初の予測を大きく上回っています。

9月21日(木)には、3MはFast Company Innovation Festivalで、気候変動の解決策を業界全体に拡大する機会についての対話を主催しました。このセッションでは、気候変動の緩和と適応に必要でありながら、現在見過ごされている技術にフォーカスしていく必要性と、これらの技術を世界規模で有意義に実施する場所と方法について議論しました。3Mはネット・ゼロを達成するためには、大規模な経済的変革と世界的な協力が必要であることを理解しており、このテーマについて影響力のあるリーダーを集めたパネルを開催しました。

パネルディスカッション 登壇者
・ゲイル・シューラー(3Mシニア・バイス・プレジデント兼チーフ・サステナビリティ・オフィサー)
・ジョナサン・フォーリー(Project Drawdownエグゼクティブ・ディレクター)
・カニ・ケイタ(TPG Rise Climate プリンシパル)
・カティ・ヴィダル(知的財産担当商務次官兼米国特許商標庁長官)

気候変動イノベーションに対する3Mのコミットメントと、3Mのソリューションがどのように世界中の人びとの生活を向上させているかについては、www.3M.com/ESGをご覧ください。

 

【3Mについて】
3M(本社:米国ミネソタ州)は、サイエンス(科学)が明るい未来を創造すると信じています。人びと、アイデア、サイエンスの力を解き放つことによりさらなる可能性を模索し、世界中の社員がお客様、地域社会、そして地球の課題を解決するために取り組んでいます。人びとの暮らしを豊かにし、「これから」を創り出すための3Mの活動は3M.com/newsをご覧ください。3Mジャパングループについてはnews.3mcompany.jp/news-centerをご覧ください。

 

3Mは3M社の商標です。
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