モビリティ、仕事、安全、エネルギー経済という4つのトピックは、基本的に私たちの日常生活を形作っているものです。人びとがどこに住んでいるかに関わらず、この4つの分野は日常生活、職場環境、地域社会との交流に大きな影響を与えています。
世界中の人びとが、これらのテーマに関する課題を認識しています。しかし、それぞれの分野が私たちの未来に良い影響を与えることができるという楽観的な見方が広まっています。この楽観的な見方により、企業と政府が協力し、科学とイノベーションを活用し、今日の最も喫緊の課題に取り組む機会が生まれます。
3MはMorning Consult と提携して、モビリティ、仕事、安全、エネルギーの分野で独自の調査を実施し、世界中の人びとに関するインサイトと嗜好を明らかにしました。*
今回は「3M 2025 State of Science Insights(ステート・オブ・サイエンス・インサイト)」(以下、本調査)から得られた、「モビリティの未来」に関する日本人の意識調査の結果を紹介します。
モビリティの未来について、日本の調査結果の主なポイント:
日本の成人の多くは、ガソリン車かディーゼル車を使用していますが、電気自動車やハイブリッド車への関心が高まっています。新しい車を選ぶ際の重要な要因はコストで、電気自動車を使用することに対しては自動車の価格が一番の懸念として挙がっています。
- EV車は未来の交通手段としての関心が高い
- 日本では交通手段として自家用車と公共交通機関が好まれるが、直面する最大の課題は交通渋滞
- 日本人の多く(46%)がガソリンまたはディーゼルエンジンの車を所有する一方、約半数(51%)がハイブリッド車や電気自動車を運転したいと考えている
- 世代別では、65歳以上のガスまたはディーゼルエンジンの所有率が57%と他の世代よりも多い一方、新しい車を検討する際の環境への懸念が一番高い結果となった
- 日本で新しい車を検討する際に重要視されるのはコスト、燃費効率、安全性、エネルギーアクセス。電気自動車を使用することへの懸念材料として最も高いのは「自動車の価格」
3Mはeモビリティの未来を推進する製品やソリューションを提供しています。例えば、EV車の課題のひとつであるバッテリーの熱暴走への対策として、低い熱伝導率と卓越した温度安定性、高い電気抵抗、難燃性、圧縮性能を兼ね備えた「3Mのバリア材料」は、セルとバッテリーモジュールの間、蓋の下などに使用され、厳しい条件下でも最適なバッテリー性能の維持をサポートします。
3Mは、熱暴走連鎖コントロール関連、バッテリー組立材料、モーター向け製品など、電気自動車用バッテリーおよび電気自動車パワートレイン設計・製造ソリューションで、モビリティの未来を支えています。
調査結果の詳細は以下の通りです。
- EV車は未来の交通手段としての関心が高い
「未来の交通手段について考えるとき、次のような手段をどの程度利用したいと思いますか?」との質問に対し、「大いに興味がある」「ある程度興味がある」と回答した人の割合で「電気自動車またはハイブリッド車」が50%と最も高い結果となりました。次いで「自動運転車(46%)」、「高速列車(45%)」となりました。

- 日本では交通手段として自家用車と公共交通機関が好まれるが、直面する最大の課題は交通渋滞
渋滞や移動にかかる費用などの問題がないとして考えた場合、仕事またはレジャーで利用する交通手段として、自家用車が42% (グローバル平均39%)、次いで公共交通機関が34% (グローバル平均22%)でした。
仕事やレジャーで移動するとき、目的地に着くまでに直面する最大の課題の上位3つには「交通渋滞(58%/グローバル平均43%)」、「長い移動時間(53%/グローバル平均33%)」、「天候(49%/グローバル平均28%)」が挙がりました。

- 日本人の多く(46%)がガソリンまたはディーゼルエンジンの車を所有する一方、約半数(51%)がハイブリッド車や電気自動車を運転したいと考えている
「あなたの自家用車にはどのような種類のエンジン/モーターが搭載されていますか」との質問に対し、ガスまたはディーゼルエンジンが46%、ハイブリッドが21%、電気が2%でした。
一方で、「費用を考慮せずに選択する場合、次回、購入またはリースする車としては、次のうちどれを選びますか?」にはハイブリッドが36%、電気が15%となり、合わせて51%と約半数の日本人がハイブリッド車や電気自動車を運転したいと考えていることがわかりました。

- 世代別では、65歳以上のガスまたはディーゼルエンジンの所有率が57%と他の世代よりも多い一方、新しい車を検討する際の環境への懸念が一番高い結果となった
実際に所有する車がガスまたはディーゼルエンジンの方を世代別に見ると、18-34歳が41%、35-44歳が43%、45-64歳が45%、65歳以上が57%でした。
一方、「実際に新しい車両の購入またはリースを予定しているかどうかにかかわらず、 新しい車を検討する際、次の機能または制度はどのぐらい重要ですか」との質問に対し、「環境への影響(例:低排出量)」の「非常に重要である」「ある程度重要である」の回答を世代別に見ると、18-34歳が72%、35-44歳が76%、45-64歳が80%、65歳以上が90%と、世代が上がるにつれて高い結果となりました。


- 日本で新しい車を検討する際に重要視されるのはコスト、燃費効率、安全性、エネルギーアクセス。電気自動車を使用することへの懸念材料として最も高いのは「自動車の価格」
「実際に新しい車両の購入またはリースを予定しているかどうかにかかわらず、 新しい車を検討する際、次の機能または制度はどのぐらい重要ですか」との質問に対し、「非常に重要である」「ある程度重要である」と回答した人が最も高かった項目は「メンテナンスおよび修理費用」で、次いで「燃料・バッテリー効率」、「安全性や評判」となりました。
他方、「電気自動車を使用することについて、次のそれぞれについてどのくらい懸念していますか」の問いに対し、「大いに懸念している」「やや懸念している」と回答した人の割合が最も高かかった項目は「自動車の価格(83%)」で、次いで「バッテリーの航続距離(81%)」「走行中における充電設備の見つけやすさ(80%)」が挙げられました。

【調査概要】
- 調査名称:3M State of Science Insights(3M ステート・オブ・サイエンス・インサイト)
- Morning Consult社は、2024年11月から12月にかけて、10か国(米国、イギリス、カナダ、ドイツ、フランス、ブラジル、メキシコ、中国、日本、韓国)の一般人口サンプル10,959人を対象に本調査を実施しました。インタビューはオンラインで行われ、各市場の一般人口のターゲットサンプルに近づけるようにデータが重み付けされました。各対象国での完全な調査結果の誤差範囲は+/-3パーセントポイントです。
【3M State of Science Insights(ステート・オブ・サイエンス・インサイト)とは】
本調査では3Mが科学に対するグローバルおよび各国における意識を調査することで、科学の発展を促し、イノベーションにおけるリーダーとして世界的な話題やトレンドに対応した科学に基づく高品質なソリューションを提供する企業としての立ち位置の確立にも寄与するものです。
【3Mについて】
3M(本社:米国ミネソタ州)は、サイエンス(科学)が明るい未来を創造すると信じています。人びと、アイデア、サイエンスの力を解き放つことによりさらなる可能性を模索し、世界中の社員がお客様、地域社会、そして地球の課題を解決するために取り組んでいます。人びとの暮らしを豊かにし、「これから」を創り出すための3Mの活動は3M.com/newsをご覧ください。3Mジャパングループについてはnews.3mcompany.jp/news-centerをご覧ください。
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