エネルギー経済に関する日本人の意識調査 ~クリーンエネルギーに対する企業の科学的ソリューションへの期待がグローバル平均を上回る~
08/18/25

エネルギーとエネルギー安全保障は、世界中の経済やあらゆる生活環境の人びとに影響を与えます。人びとがどこにいても、手頃な価格で信頼できるエネルギー源へのアクセスは、家庭、職場、そしてコミュニティ内での日常生活を形作る上で重要な役割を果たします。

複雑化する世界情勢の中で、各国がエネルギー安全保障を優先し、産業競争力を強化する中、強靭で持続可能なエネルギーソリューションへの投資が注目されています。

3Mの幅広いソリューションは、エネルギー経済を支えるために、エネルギーの生成、送電、配電、消費を網羅しています。3Mのグローバルチームは、お客様のためのイノベーションを推進し、エネルギー安全保障への移行における重要な協力者として3Mを位置づけることに注力しています。

「より安全なエネルギーの未来を築くには、既存のアプローチの採用を加速するとともに、科学に基づく新しい技術の開発が必要です。3Mは最も大きな影響を与えることができる分野にフォーカスすることで、エネルギーインフラの強化に役立つソリューションを拡大することができます。 エネルギーセクターにおける3Mのイノベーションの歴史は、バリューチェーン全体で長期的なエネルギーニーズを満たすという取り組みを強調しています」と、3Mトランスポーテーション&エレクトロニクスグループのグループプレジデントであるWendy Bauerは述べています。

3MはMorning Consult と提携して、モビリティ、仕事、安全、エネルギーの分野で独自の調査を実施し、世界中の人びとに関するインサイトと嗜好を明らかにしました。*
今回は「3M 2025 State of Science Insights(ステート・オブ・サイエンス・インサイト)」(以下、本調査)から得られた、「エネルギー経済」に関する日本人の意識調査の結果を紹介します。

 

エネルギー経済について、日本の調査結果の主なポイント:

71%が技術とイノベーションが地球の未来を守る上で不可欠な役割を果たすことができると考えており、72%が再生可能エネルギーソリューションを支持しています。

再生可能または代替のクリーンエネルギーに対して、日本人の企業の科学的ソリューションへの期待がグローバル平均を上回っています。

他方、グリーン水素についてはすべての質問項目でグローバル平均を下回り、また、政府の投資についてはグローバル平均と比較して、資金調達が2ポイント上回るが、雇用創出については12ポイント下回る結果となりました。

  1. 71%が技術とイノベーションが地球の未来を守る上で不可欠な役割を果たすことができると回答
  2. クリーンエネルギーに対する企業の科学的ソリューションへの期待がグローバル平均を上回る
  3. グリーン水素に関して、すべての項目でグローバル平均を下回る
  4. エネルギーに対する各ソリューションに幅広い支持(再生可能エネルギー72%、エネルギー効率72%、原子力エネルギー58%)
  5. 政府が資金調達を優先するべき項目において、再生可能エネルギーへの支持がグローバル平均を上回る
  6. 日本人の2人に1人がエネルギー分野における雇用は今後10年間で増加するという認識を持っており、政府のクリーンエネルギー分野における雇用創出についての投資は63%が同意

 

調査結果の詳細は以下の通りです。

  1. 71%が技術とイノベーションが地球の未来を守る上で不可欠な役割を果たすことができると回答
    「技術およびイノベーションは、地球の未来を守る上で不可欠な役割を果たすことができる」との質問に対し、「強く同意する」「ある程度同意する」と回答した人の割合が合わせて71%(グローバル平均79%)に上りました。

 

 

  1. クリーンエネルギーに対する企業の科学的ソリューションへの期待がグローバル平均を上回る
    「企業によって科学的ソリューションに基づいた解決が最も期待されるものはどれですか?上位3つを選択してください」との質問に対し、「気候変動」が40%(グローバル平均43%)、次いで「再生可能または代替のクリーンエネルギー」が39%(グローバル平均33%)となりました。クリーンエネルギーに対する企業の科学的ソリューションへの期待がグローバル平均よりも6ポイント高い結果となりました。

 

  1. グリーン水素*に関して、すべての項目でグローバル平均を下回る
    グリーン水素に関する質問においては、グローバル平均と比較するとすべての項目で下回る結果となりました。「私の国の政府は、グリーン水素ソリューションにより多くの投資をするべきだ」への同意が66%でグローバル平均より14ポイント低く、次いで「私の国のグリーン水素を使用した取り組みについて知識がある」への同意が39%でグローバル平均より12ポイント低い結果となりました。
    *グリーン水素とは、風力や太陽光などの再生可能エネルギーを利用したクリーンな燃料を指します。これは電気分解という、水を水素と酸素に分解する方法によって作られます。水素は、エネルギーの貯蔵や車両への電力供給、工場の運営、建物の暖房、また発電などに使用することができます。グリーン水素を使用することにより、汚染が減少し、エネルギー供給がより安定します。

 

  1. エネルギーに対する各ソリューションに幅広い支持(再生可能エネルギー72%、エネルギー効率72%、原子力エネルギー58%)
    「次の各項目について、あなたの国での使用または実施についてどのくらい支持しますか?」との質問に対し、「廃棄物の削減」が74%(グローバル平均81%)、「クリーンな交通手段」が73%(グローバル平均78%)、「再生可能エネルギーおよび燃料」が72%(グローバル平均79%)、「持続可能な設計および改良による建物エネルギー効率の向上」が72%(グローバル平均77%)、「炭素回収」が68%(グローバル平均73%)、「代替のクリーン燃料源としての原子力」が58%(グローバル平均62%)と、各項目で6割近くの指示が集まる結果となりました。

 

  1. 政府が資金調達を優先するべき項目において、再生可能エネルギーへの支持がグローバル平均を上回る
    「次の分野のうち、政府が資金調達を優先するべきと思うものはどれですか?上位3つを選択してください」との質問に対し、トップ3は経済57%(グローバル平均46%)、気候変動41%(グローバル平均44%)、再生可能エネルギー41%(グローバル平均39%)で、グローバル平均の順位と同様の結果となり、再生可能エネルギーへの支持はグローバル平均を上回りました。

 

  1. 日本人の2人に1人がエネルギー分野における雇用は今後10年間で増加するという認識を持っており、政府のクリーンエネルギー分野における雇用創出についての投資は63%が同意
    「エネルギー分野における雇用は今後10年間で増加するだろう」という問いに対し、53%(グローバル平均69%)が同意しており、「政府はクリーンエネルギー分野における雇用創出により多くの投資をするべきだ」という問いに対し、63%(グローバル平均75%)が同意しています。
    5の結果と併せると、政府の投資についてはグローバル平均と比較して、再生可能エネルギーに対しての資金調達が2ポイント上回るが、クリーンエネルギー分野における雇用創出については12ポイント下回る結果となりました。

【調査概要】

  • 調査名称:3M State of Science Insights(3M ステート・オブ・サイエンス・インサイト)
  • 本調査はMorning Consult社にて、2024年11月から12月にかけて、10か国(米国、イギリス、カナダ、ドイツ、フランス、ブラジル、メキシコ、中国、日本、韓国)の一般人口サンプル10,959人を対象に実施しました。インタビューはオンラインで行われ、各市場の一般人口のターゲットサンプルに近づけるようにデータが重み付けされました。各市場での完全な調査結果の誤差範囲は+/-3パーセントポイントです。

【3M State of Science Insights(ステート・オブ・サイエンス・インサイト)とは】
本調査では3Mが科学に対するグローバルおよび各国における意識を調査することで、科学の発展を促し、イノベーションにおけるリーダーとして世界的な話題やトレンドに対応した科学に基づく高品質なソリューションを提供する企業としての立ち位置の確立にも寄与するものです。

 

3Mは3M社の商標です。

3Mについて
3M(NYSE: MMM)は、サイエンスの力で、革新的かつお客様中心のソリューションを創出し、世界中の産業の変革に注力しています。私たちの多様な専門性を持つチームは、幅広いテクノロジープラットフォームと独自の強み、グローバルな展開、そして卓越した運営力を活かし、お客様の課題解決に取り組んでいます。3Mがどのように未来を築いているかは、3M.com/news-centerまたはnews.3mcompany.jpをご覧ください。

 

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