山形から世界へ―AI時代を支える山形事業所
2026年08月25日

AIの急速な進化により、世界ではデータ処理量がかつてないスピードで増加しています。その基盤となるデータセンターの建設や設備投資は世界各地で進み、高性能半導体や安定した電力供給を支える技術への需要も高まっています。こうした変化を支えているのが、3Mの材料科学と製造技術です。

3Mは、データセンターに必要な高速通信、電力設備、熱対策、電磁波対策、接着材料など、幅広い分野でソリューションを提供しています。山形県東根市にある山形事業所は、1970年に操業を開始した製造品種、製造量とも最大級の製造拠点であり、データセンターに関連する製品の製造も行っています。一部製品は海外に向けて輸出され、3Mが誇るグローバルにおける展開力、製造体制を専門知識で支えています。

「山形事業所では、品質、安定供給、そして一貫したサービスを通じて、お客様に実践的な価値を提供することに注力しています。グローバル企業として、日本国内だけでなく世界中のネットワークと連携しながら、サプライチェーンやコスト、リソースの最適化を継続的に進め、お客様へ確実に製品をお届けできるよう努めています」と、山形事業所長の後藤聡は述べています。「これにより、お客様のニーズや市場環境が変化し続ける中でも、機動的に対応しながら、安定供給、製品品質、そして信頼性の高い納品を維持することができます」

 

コネクタ・ケーブルアセンブリ製品 ― AI時代を支える接続ソリューション

山形事業所で製造されている代表的な製品のひとつが、コネクタ・ケーブルアセンブリ製品です。機器やケーブルの間で電気信号・データ・電力を接続するこれらの製品は、装置の安定稼働を支える重要な存在です。主に、半導体製造装置をはじめとするファクトリーオートメーション向けの産業機器に広く採用されており、山形事業所では仕様や用途の異なる多様なニーズに対応する数千点にもおよぶ製品を製造しています。

3Mの大きな差別化要因の一つが、1960年代に開発された圧接結線(IDC: Insulation Displacement Connection)技術です。この技術は、接続前に電線の被覆を剥がす必要をなくすことで、組み立て工程を簡素化し、設置時間を短縮します。その結果、メーカーの生産性向上にも貢献しています。

 

3M™ 常温収縮チューブ ― 安定した電力供給を支える

山形事業所で製造されている、もうひとつの重要な製品が、3M™ 常温収縮チューブです。これは電力を届けるケーブルの接続や端末処理に使用される製品で、安定した電力供給に貢献し低電圧から特別高圧まで対応する幅広いラインアップを備えています。

常温収縮チューブの特長は、3Mが1968年に開発した常温収縮工法にあります。この技術の大きな特長は、施工が非常に容易であることです。加熱工程を必要としないため、安全かつ均一な品質で施工でき、作業時間の短縮にも貢献します。また、防水性能や電気絶縁性能を備えた製品もラインアップされています。

世界的にデータセンターの建設・拡張が進むなか、安定した電力供給を支えるインフラの重要性が高まっています。3M™常温収縮チューブは、ケーブル接続部の長期的な信頼性確保に貢献しており、米国ではデータセンターの運営を支える電力設備にも使用されています。

 

AI活用の拡大に伴い、高性能半導体の製造能力と安定した電力供給を支えるインフラの重要性はますます高まっています。山形事業所で製造されるコネクタ・ケーブルアセンブリ製品や3M™ 常温収縮チューブは、AI時代を支えるインフラの構築に貢献しています。日本のみならず世界各国への供給も担う山形事業所は、3Mのグローバル製造ネットワークにおいて重要な役割を果たし続けています。

 

FAQ

なぜ3Mはデータセンター分野に取り組むのでしょうか?
AIやクラウドの普及に伴い、データセンター市場は大きな成長が期待されています。3Mは、高速通信、電力設備、熱対策などの幅広い技術で、お客様の課題解決に貢献しています。

IDC技術はいつ開発されましたか?3Mが開発したものですか?
IDC(Insulation Displacement Connection:圧接結線)技術は、1960年代に3Mによって開発されました。この革新的な技術は、電線の被覆を剥がすことなく電気的接続を可能にするもので、現在でも電子機器や産業機器など幅広い分野で活用されています。

常温収縮技術はいつ開発されましたか?3Mが開発したものですか?
常温収縮技術は、1968年に3Mによって開発されました。現在では業界全体で広く採用されていますが、3Mは長年にわたり培ってきた材料科学の専門知識と豊富なアプリケーション経験により、独自の強みを維持しています。

どのような企業と連携しており、顧客は誰ですか?
ハイパースケーラー、通信機器メーカー、ケーブルアセンブリ企業、電力インフラ事業者などと連携しています。3Mは、通信接続から電力設備まで、データセンターの信頼性向上と導入効率化を支援しています。

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