3M、イノベーションでプラスチックの使用削減と環境フットプリントの改善を推進 ~アースデイに新品プラスチックへの依存を軽減する目標を発表~

当資料は、3M社(本社:米国ミネソタ州)が2021年4月22日(現地時間)に発表した報道資料を抄訳したものです。

3Mは、4月22日の地球環境について考える記念日「アースデイ」に、石油を原料とする新品プラスチックの使用削減に向けたコミットメントを発表しました。3Mは2025年までに化石資源由来のバージン材を用いた新品プラスチックの使用量を1億2,500万ポンド(約5,670万キログラム)削減するという、新たなサステナビリティゴールを達成することを目指します。

3Mのシニアバイスプレジデント兼サステナビリティ最高責任者であるゲイル・シューラーは次のように述べています。「石油由来のプラスチック依存からの脱却という世界的な動きを実現するための原材料とインフラは急速な転換期にあり、この変化に大きな勢いがついていることは明らかです。3Mには、プラスチックに代わるサステナブルな素材を創り出すためにサイエンスの力を応用してきた歴史があります。世界共通の目標があることで、他の企業や機関とのソリューションの共有や世界的な循環型経済を推進するための協働はより容易になることでしょう。」

この新たな目標を達成するため、3Mのコンシューマービジネスグループでは、製品や包装において、イノベーションと改良を推進しています。これらの取り組みには、再生材とバイオプラスチックの利用やプラスチックの全体使用量を削減するデザインの導入などが含まれます。この改善策の代表例として、「スコッチ・ブライト™ グリーナークリーン ネットクリーナー(日本未発売)」は、リサイクルプラスチックを75%使用し、リサイクル可能な100%再生材で包装されています。3Mは、石油由来のプラスチック使用からの移行を迅速に実施しており、2025年末までにエッフェル塔の重量の5倍を超える1億2,500万ポンド(約5,670万キログラム)の削減達成を目指しています。

 

3Mのコンシューマービジネスグループのプレジデントであるジェフ・レイヴァーは次のように述べています。「今がチャンスの時です。新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、経済と環境保全を両立させるビジネスのあり方を考えるきっかけとなりました。私たちは、顧客や消費者のために、製品を市場に投入する方法の改善を続けていきます。」

プラスチック汚染は世界が直面している喫緊の課題です。化石資源由来のプラスチックの生産は温室効果ガスを排出し、気候に悪影響を及ぼしています。国際環境法センターの最近の調査によると、2050年までにプラスチック産業からの排出は、CO2換算で石炭火力発電所615カ所分の排出量に相当する27億5,000万トンを超えると見込まれます。3Mは、化石資源由来のプラスチックの使用量を削減し、既存の廃棄物削減への取組みを推進するとともに、新たに発表した2050年までに生産におけるカーボンニュートラルを実現という目標の達成に向けた取り組みを推進することで、これらの課題に対応していきます。

3Mは自社の研究者、エンジニア、科学者のみならず、サプライヤー各社、顧客、非政府組織、コミュニティーリーダーとも協力し、3Mの製品と材料の循環性の向上に引き続き努めてまいります。3Mはすべての新製品に、より大きな社会的利益を創出するためのサステナビリティ・バリュー・コミットメントを求めています。このコミットメントには、リサイクル性の向上、リサイクル材料や再生可能材料の使用、製品の寿命時の再利用の推進などが含まれます。

持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)のサーキュラーエコノミー担当ディレクターであるブレンダン・エドガートン氏は次のように述べています。「循環型経済の実現に最も重要な要素は、再生材と持続可能なバイオマスを製品全体に取り入れることです。これをなくしては、90億の人びとが地球で豊かに暮らしていく社会の実現は不可能です。3Mがその新たな目標の中で描いた循環型経済への取り組みは素晴らしいものです。私たちは、3Mがこれを達成できるように支援していきたいと思います。」

3Mは循環型経済を推進するために、2019年よりエレン・マッカーサー財団のメンバーとなっており、他の加盟メンバーと共に世界規模の取り組みを行っています。3Mは非営利団体のリサイクリング・パートナーシップを4年以上にわたり支援してきており、2020年には、リサイクルのインフラやリサイクル教育、そして、より公平なリサイクリングシステムを妨げている課題の研究を推進するための「リサイクリング・インクルージョン・ファンド」に初期投資を行いました。3Mは2014年にはクローズド・ループ・パートナーズ社への最初の出資者となり、2020年には他の投資家とともに5,400万ドルを超える再投資を行いました。最近では3M同社の「米国-カナダ・リサイクリング・インフラストラクチャー&プラスチック廃棄物マップ(U.S. and Canada Recycling Infrastructure and Plastic Waste Map)」プロジェクトに共同出資しました。このマップは、多様な形態のプラスチック廃棄物を可視化し追跡することができる業界初のツールで、一般に公開されています。貴重なプラスチック資源を回収し、それを再び製造のサプライチェーンに組み入れていくチャンスを提供します。

 

クローズド・ループ・パートナーズのマネージングディレクターであるブリジット・クローク氏は次のように述べています。「資源に限りある世界で循環型経済を推進することは、化石燃料などの有限な資源を高い費用で採掘し、プラスチックを製造することからの脱却を意味しています。既存のプラスチックを資源として処理し、今あるプラスチックの価値を最大化し、使い続けることには大きな環境的、社会的、経済的意義があります。当社は、3Mとの長年にわたるパートナーシップを誇りに思っています。3Mの新品プラスチックの使用削減への取り組みは、業界のリーダーがいかに再生プラスチック市場を強化し、循環型経済を前進させていくかの先例を示します。」

3Mの地球環境保護の積極的取組みについての詳細は、3M.com/sustainabilityをご覧ください。3Mジャパングループのサステナビリティレポートはこちらをご覧ください。

3Mは3M社の商標です。

プレスリリースに掲載している内容は発表時点の情報です。

最新の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

【3Mについて】

3M(本社:米国ミネソタ州)は、人びとの日々の暮らしをより豊かにするために、世界中のお客様と連携しながら、サイエンス(科学)を活用しています。グローバルな課題の解決に向けて、3Mが取り組んでいる創造的なソリューションの詳細は、www.3M.comまたはTwitterの@3M、@3MNewsをご覧ください。また、3Mジャパングループについてはwww.3mcompany.jpをご覧ください。

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